夜が深く長い時を越え

いくら強がろうと、本心は隠せず、妙に緊張感のある夢を見た。

これから起こりうる現実がベースになってるであろう。

参っちゃうね、たはは、と流していくしかないんだな、これが。

だって、現実は現実でもう常に進んでいるしね、そこに抗うことはできない。

夢くらい、ロマンチックでノスタルジックであってくれ、と切に願うが。

そうも上手くは行かないのが、人間の脳味噌なんでしょうか。

ちっきしょう、現実も夢も、生活の手垢にまみれて、ぐっと我慢を強いられるのか。

諦念。

せめて、せめて今夜だけは、お城に囚われたお姫様を助けに行くような設定にしてほしい。

そのために、鼻の下にマジックで口髭でも描いて寝ようかと思うのであった。

答えは風の中

友人から、10年近く前の写真が送られてきた。

若さと、懐かしさと、今もやりかねないギャグが映っていた。

思い出に浸る気持ちと、これを越えるようなでっかいことができぬものかという感情が行ったり来たりした。

 

それと、今日は一日中、コントをやっていた。

アドリブで作るキャラやセリフを表現するのは容易ではない。

それだけに、相手が楽しんでくれたら、もうそれは感激に近いものがある。

実際、布団に入った僕は、その疲れですぐ眠れそうだ。

 

何やってんだ、と思うことはあまりなく、これが仕事みたいなものだから、僕は今日を満足して終えようと思う。

よく頑張った。

始まりは今僕らの目の前にある

正月は終わり、日常が戻ってきた。

だが、まだリズムが整わない。

慌てることなく、来週を迎えようと思う。

そのうち、リズムも戻ってくるはずだ。

そして、そのときに、軽快なステップを踏めるように、準備を怠らない。

明日から、そんな意識で1日を過ごす。

歳を取って、守りたいものや、続けたい関係も増えた。

逆に去っていった者もいるし、お別れを余儀なくされた場面もあった。

生きるということは、僕にとってはそんなに簡単なことじゃないみたいだ。

それでも決めた、生きるぜ。

まだ見ぬ明日に何があるのか僕は知らない

満月に近い月が、くっきりと浮かぶ夜空。

外はしんとしていて、空気は冷たい。

先ほどまで、ボーっとしていた頭がシャンとする。

そして、明日のことを考える。

さらに、先のことを考える。

明るい未来しか待っていないだろう。

今までしてきた何度もの苦い思いを、再び輝く原動力にするのだ。

何度でも立ち上がるしか、ないのだ。生きるということは。

今夜はカレーを作って食べました。

実家から正月にもらったおせちの残りも具材にしました。

和風カレーもいいもんですね。

生きるぜ。

戻れない場所お前の胸でもう一度甘えてみたいよ

BARに夕方からいる、一人で。

渋い。

渋すぎる。

と言い聞かせて、寂しさを紛らわしている。

店内にいくつも備えられているモニターには、ヨーロッパであろうリーグのサッカーが流れている。

サッカーに興味の薄い僕には、何の退屈しのぎにもならない。

唯一の楽しみはといえば、スピーカーから結構なボリュームで流れるオールディーズナンバーだ。

グッドメロディに耳を傾けて過ごす。

 

しかし、昼間は楽しかった。

楽しい時間を、また作るために、僕は頑張ろうと決心した。

友達はいいもんだ。

 

時間がゆったりと流れる夕方も楽しもうとしようか。

僕はYESと言わない

親族の集まり。

僕の親族の集まりだから、妻にはいつも付き合ってもらい申し訳ない。

美味いもんをたらふく食べた。

恒例のゲームもした。

娘がお年玉を荒稼ぎして、今までの総額が僕の貯金額を越えていることに哀しみさえ覚えた。

ちゃんと貯めてるんですよ。

僕が管理しているので、妻の監査が抜き打ちで入るときがあるけど。

不正は一切ございません。

来年の今頃も、みんな健康でいられるといいな。

そして、妻の労をねぎらいたい。

今日もまたどこへ行く愛を探しに行こう

謹賀新年。

今年もよろしくお願いします。

 

地元の神社に初詣。

行列に並んでいても、暖かい昼下がり。

みくじでは、末吉と出た。

何事にも慢心せず、たゆまぬ努力の先に、明るい未来が待っているという。

 

嬉しい年賀状が届いた。

8年前に、話した夢のような約束を今でも覚えているという。

もちろん、僕も忘れていなかった。

ひとつでも多くの夢を現実に変える大人になりたいと思った、年の始め。