しょうもない写メールを撮って君に送るよ

ハンバーガーを食べてきたのだ。

久しぶりに食べるそのボリュームは、待ちに待ったという膨らみすぎた期待感を裏切ることなく、最高な気分にさせてくれた。

ただ、どこかで、後ろめたさも残るのは事実。

一昨日から付きまとう欲望に負けたのか僕は?という自問は胸の片隅にあったためだ。

そこで、僕はせめてもの戒めに、帰り道を電車に乗らず、歩いた。

歩くことで、自問に回答できるのか、わからなかったけど、歩くと決めた。

外は寒い。

夜の国道沿い。

外灯はほの暗い。

信号で一度止まると、次の信号でも止まる確率が高い。

だが、後半は、驚くように青信号が続き、足を止めることなく進んでいく。

まるで、人生じゃないか、と呟きながら歩くこと1時間。

地元の町に着く頃には、この季節にひたすら歩くことの喜びすら覚えた。

ただ、かかとが痛いまま、これから眠りにつく。

欲望と戒めの1日の終わりである。