しょうもない写メールを撮って君に送るよ

ハンバーガーを食べてきたのだ。

久しぶりに食べるそのボリュームは、待ちに待ったという膨らみすぎた期待感を裏切ることなく、最高な気分にさせてくれた。

ただ、どこかで、後ろめたさも残るのは事実。

一昨日から付きまとう欲望に負けたのか僕は?という自問は胸の片隅にあったためだ。

そこで、僕はせめてもの戒めに、帰り道を電車に乗らず、歩いた。

歩くことで、自問に回答できるのか、わからなかったけど、歩くと決めた。

外は寒い。

夜の国道沿い。

外灯はほの暗い。

信号で一度止まると、次の信号でも止まる確率が高い。

だが、後半は、驚くように青信号が続き、足を止めることなく進んでいく。

まるで、人生じゃないか、と呟きながら歩くこと1時間。

地元の町に着く頃には、この季節にひたすら歩くことの喜びすら覚えた。

ただ、かかとが痛いまま、これから眠りにつく。

欲望と戒めの1日の終わりである。

洗面所に置かれたまんまの剃刀

今日は幸せな1日を過ごせたのである。

ハンバーガーがどうこう考えずに、ただただ日々に感謝した。

明日からまた、向かい風が吹きつけるかもしれない。

そんなときは、僕の身体をくるっと変えれば追い風になるそうだ。

変わり身の術も、あまりにくるっくるっしていると自己嫌悪になるからね。

正月の独楽のように、激しく回転して、ぶっ倒れるのは滑稽である。

年明けの遊びを持ち出すには、いささか時期尚早なだけに。

今年も残すところ10日あまりだ。

破れた夜空と夢とあの日お前とした約束

五分五分まで落ち着いた。

僕は今朝から無性にハンバーガーを食べたくて、食べたくて、どうしようもない衝動に駆られていたのである。

アメリカンで、ワイルドな奴だ。

ソースに関して言えば、日常生活ではまず口にすることのないような味で、頬張れば頬張る程、口の周りに赤茶色のそれがべっとりと付きまとう。

以前、何度も食べた店に、ガタゴトと電車で行こうと思えば、行ける。

身体や財布に優しくないのも承知だが、欲望のままに、思うがままに、人生を突き進めばいい。

それが我が人生、と口上述べた辺りで、ふと気付く。

僕は、欲望に打ち負かされているだけじゃないか?

負けた気分で頬張るハンバーガーに価値はあるのか?

この問いに関して、僕は一旦保留した。

なすべき仕事を、またしなくてもいいけどやっておいた方がよい事をして、正常の感覚を取り戻そうとした。

また、友人に連絡を取って、僕はハンバーガーを食べるべきか?といったセカンドオピニオンもしてもらった。

この8時間で、食べるべきか、食べぬべきか、五分五分まで落ち着いた。

日が暮れる頃だ。

僕のこの衝動も暮れていけば、それは克己心とも呼べるかもしれない。

今夜も奏でてほしいの僕らのメロディ

「何でもいいから歌って」

僕は、オザケンのメロディを、歌詞を、思い出しながら口ずさむ。

まだ寝ない。

こうなりゃ、僕の曲を聞かせる。

歌ってるうちに、最後のサビを多めに繰り返す、盛り上がってきたのだ、自分だけ。

横を見たら寝息を立てて寝ているのです。

娘を想って作った曲が、このように活用されるとは。

しかしながら、これが今の僕にできることなんだろう。

まあ、人生、意図とは反して、そんな風になることもある、と言ったところか。

僕も自分で歌って眠れる曲を作りたいものだ。

僕は思うこの瞬間は続くといつまでも

サンタクロースが、街中のおもちゃ売り場をこっそりと物色したり、近頃ではamazon等のネットで注文したり、そんな時期が明日辺りから加速しそうだ。

サンタバブル。

商品が品薄になり、値段が高騰する。

挙句の果てには子どもが願うおもちゃが届かないというサンタも少なくないという。

 

我が家のサンタはどうやら、過去にそんな苦い経験をしたようで、早めに行動すると決め、今日までに子どもの願いを聞き出し、おもちゃ売り場を徘徊するのだった。

作戦は成功し、我が家には今年もサンタが子どもの願いを叶えるだろう。

 

あと何年、我が家にサンタがやって来るのかわからない。

ただ、子どもがサンタの存在を信じ、半信半疑でも願うならば、サンタがやって来るように、僕も願おうと思う。

夕焼け空が橙

冷え込んで来る夜。

この時期こそ、汗をかく。

電車内が暑いのである。

混み合うラッシュ時はなおさら。

苦痛を感じ、また汗をかく。

顔から滴り落ちる程に。

どうにかならないかと思案しても、なかなか名案は浮かばない。

毎年、このように感じている。

もう、上着の下はタンクトップでいいのかもしれない。

そして、タンクトップに似合う体型を得るべく、今日も6日目のランニングマシンに向かったのであった。