待ってたけれど来なかったけどそれならそれでいい、いい

明日は、明日だけは、どうか主役として生活させてもらいたい。

道を通り過ぎる人も、僕に話しかけてくる人も、遠くで様子を伺ってる人も、悪いがみんな脇役として、主役を引き立ててもらおう。

クランクインする主役よろしく、僕は朝起きるところから、もうテープは回ってる。

そんなストーリー、誰が楽しむかって、僕のみだろう。

だが、それでいい。

程よい緊張感と、どこからか向けられるカメラを意識して、眠る。

駄作にはしない。

苦虫噛み潰してきた日々が、僕のスポンサーだから。

明日の今頃は、余韻に浸る僕がいる。必ず。

準備は整った。